カードゲーム超人ロックルールブック
最終更新日:2002.03.30
目次 | 第8章 キャラクターの状態 | 第10章 戦闘

第9章 ターン

ターンとは行動を行なう順番のことである。ターンが回ってきたプレイヤーはいくつかの可能な選択肢の中からとるべき行動を選択する。以下では通常状態において1ターン内に可能な行動を述べる。キャラクターの状態によっては、行動の選択肢が大きく制限される場合がある。

9.1 ターンの流れ

1つのターンは図9.1に示すように、6つの行動フェーズから構成される。
以下では各フェーズにおいて実行可能な行動を定義する。

勝利宣言フェーズ

回復チェックのフェーズ(分解からの回復チェック、プローブの除去チェック)

移動フェーズ(移動、回復、パーティの組み外し、重要拠点の破壊、NOP)

その場の指示に従うフェーズ

戦闘フェーズ

破壊チェックのフェーズ(ノヴァチェック、キング編集室の破壊チェック)
図9.1 ターンの流れ図

勝利宣言フェーズ

ターンの最初において「勝利宣言」を行なうことができる。

回復チェックのフェーズ

次に示す2種類のチェックを行なう。

移動フェーズ

移動、回復、パーティーの組み外し、重要拠点の破壊、何もしない(NOP)のいずれかを選択できる。

その場の指示に従うフェーズ

その場所で開かれた惑星カードや秘密基地カードに指示があった場合、カードを元の位置に戻してその指示に従う。

戦闘フェーズ

以下の2つの条件のいずれかを満たす時、「戦闘」を宣言して戦闘を起こすことができる。

破壊チェックのフェーズ

「ノヴァチェック」もしくは「キング編集室の破壊チェック」を行なうことができる。

9.2 惑星編におけるターンでできること

勝利宣言フェーズ、回復チェックのフェーズは上で述べた通りである。ここでは、「移動フェーズ」以下の説明をする。

9.2.1 移動フェーズ

盤上に登場していない人は、左端の宇宙港のどこかにコマを置く。
すでに盤上に登場しているプレイヤーは、 移動、回復、パーティーの組み外し、NOPのいずれかを実行できる。

移動

惑星編における各惑星はそれぞれ独立しており、惑星から惑星に移動するには、宇宙港から宇宙港に移動するしか方法はない。一方、各惑星については右と左の端がつながったトーラス構造をしている。つまり、左端の宇宙港から左に1つ移動することは右端の6番に移動することと同じであり、右端の6番から右に1つ移動することは その惑星の左端ある宇宙港に移動することを意味する。惑星上のプレイヤーは1マス移動する(これを「歩く」という)か、レベルテレポートを行うかのいずれかによって移動する。レベルテレポートを行う方法は以下の通りである。
レベルテレポートの方法
  • 自分のESPレベルを宣言し、1D6を振る。(自分のESPレベル以下かつ1以上ならいくつでもよい)
  • 出た目の数がESPレベルの宣言値以下であればテレポートに成功し、その目の数だけ移動する。
  • 出た目の数がESPレベルより大きい場合はテレポートに失敗して動けない。
  • 惑星編では、テレポートによる移動を行なった場合、一度動く向きを決めると、途中で向きを変えることはできない。また、出た目の数よりも多くあるいは少なく移動することもできない。例えば、レベル4でテレポートを試みてダイスの目が3と出た場合、レベルテレポートに成功し、移動可能な場所は図9.1に示す通りとなる。
     宇宙港と宇宙港の間を移動する場合は、いったん宇宙港の上で止まり、次のターンで別の宇宙港に移動しなくてはならない。宇宙港と宇宙港の間の移動はそれだけで1ターンを必要とする。惑星カードの宇宙港もゲーム盤にある宇宙港と同様に出入りできる。
    宇宙港
    地球            
    ロンウォール            
    セレン      
    トア            
    ディナール            
    マイア            
    図9.1:惑星編におけるレベルテレポートの例
    (△:テレポート開始地点、○:移動可能な場所)

    回復

    耐久力が減っているプレイヤーは、 「回復」を宣言することで耐久力を1だけ回復することができる。

    パーティーの組み外し

    NOP (no operation)

    移動フェーズにおいて何の行動もしないことをNOPと呼ぶ。

    9.2.2 その場の指示に従うフェーズ

    9.2.3 戦闘フェーズ

    以下の3つの条件が満たされた場合、 ターンを有するものは戦闘を起こすことができる。 なお、上記の3つの条件が満たされており、かつ、ターンを有する人と同じシルエットを持つプレイヤーが同じ場所にいる場合は、このフェーズにおいて強制的に戦闘が発生する。

    9.2.4 破壊フェーズ

    惑星編におけるこのフェーズでは何もできない。

    9.3 秘密基地編におけるターンでできること

    勝利宣言フェーズ、回復チェックのフェーズは上で述べた通りである。ここでは、「移動フェーズ」以下の説明をする。

    9.3.1 移動フェーズ

    盤上に登場していないプレイヤーは 自分のESPレベルを宣言し、続いて2D6を振る。ダイスの目の合計が
    (自分のESPレベルの宣言値 + 情報入手の枚数 + 入るチェックをした回数)以下
    であれば、外周の任意の場所にコマを置いて秘密基地内に入る。
    すでに盤上に登場しているプレイヤーは、移動、回復、パーティーの組み外し、NOPのいずれかを実行できる。

    移動

    秘密基地編では上下左右に隣接するマスはつながっているが、両端のマスはつながっていない。
    プレイヤーは「歩く」(上下左右に隣接するマスに移動する)か「レベルテレポート」を試みるかのいずれかを選択できる。レベルテレポートの方法は惑星編と同じである(惑星編レベルテレポートの方法参照)。秘密基地編では、テレポートによって移動する場合、動く向きを途中で何度変えてもよい。 ただし、再び同じ場所に戻ってくることはできない。例えば、レベル4テレポートを試みてダイスの目が3と出た場合はレベルテレポートに成功し、移動可能な場所は図9.2に示す通りとなる。
           
       
           
           
             
               
    図9.2n:秘密基地編におけるレベルテレポートの例
    (△:テレポート開始地点、○:移動可能な場所)

    回復

    耐久力が減っている人は、「回復」を宣言することで耐久力を1だけ回復することができる。ただし、喫茶店「ダリア」、サイン会場、エネルギー吸収体、カーンの聖母、ESPコントローラーシステム、化粧室、山羊牧場、ランダムテレポート、オーディオ・ルーム、重積ヴォーティクス、E.K.、幻覚の部屋の上では回復を宣言できない。 また、ブラックホールについては、ホワイトホールが無ければ回復可能であるが、ホワイトホールがある場合は回復できない。

    パーティーの組み外し

    パーティーの組み外しについては惑星編で述べた通りであるが、以下の点に注意が必要である。

    NOP (no operation)

    移動フェーズにおいて何の行動もしないことをNOPと呼ぶ。

    重要拠点の破壊

    現在のキャラクターの属性がGoodであれば、重要拠点の上で「破壊」を宣言することで重要拠点を破壊し、そのカードを取り除くことができる。4か所の重要拠点が全て破壊されると、その瞬間にゲームが終了し、Goodの勝利、Evilの敗北となる。

    9.3.2 その場の指示に従うフェーズ

    9.3.3 戦闘フェーズ

    惑星編の戦闘フェーズと同じ。

    9.3.4 破壊フェーズ

    ターンを有するプレイヤーは「ノヴァチェック」もしくは「キング編集室の破壊チェック」を行なうことができる。


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