カードゲーム超人ロックルールブック
最終更新日:1999.08.17
目次 | 第12章 各種チャート | 付録B ロック用語集

付録A ルールの修正

A.1 何故ルールの追加・修正が必要か?

 もともと、ロックのルールは“穴だらけ”でした。同梱されていたルール説明書は原則的な約束事を定めているだけで、実際に起こりうる、多くの例外的事項については記述がありません。例えば、パーティーにおけるパートナープレイヤーが自分のターンで何ができるのか、何ができないのかについては明記されていません。遊ぶ者の裁量に任されているわけです。
 そこでKMCでは、独自の補足ルールを整備してそうした穴を埋めると共に、よりゲームを面白くするための拡張ルールや修正ルールを設けてより一層充実したゲームが楽しめるように工夫を凝らしてきました。ルールを追加・修正することによって、新しい戦い方が可能になり、その結果、ゲームが非常に奥深いものになる場合があります。一方、興味本位の一発芸的なルール修正により、面白さが半減する場合もありますので、ルールの追加・修正については十分なケーススタディとテストプレイが欠かせません。
 例えば、コンバットカードの幻覚にかかって「戦闘に参加できない」プレイヤーに対しては、「攻撃対象にもならない」というルールにしています。これにより、幻覚が単なる逃避手段としてだけでなく、敵の攻撃から仲間を守るための「防御手段」として利用可能になり、特に重要拠点上での戦闘において重要な意味を持つようになりました。この「幻覚戦法」の登場によって、「重要拠点にコマを進める」「重要拠点上で戦闘を起こす」という行為の政治的意味も非常に大きくなり、ひいては、「正体を隠す」「正体を知る」「身の証を立てる」ことがより一層重要になり、ゲームをより興味深いものにしています。
 以下の各節において、オリジナルルールからの主だった変更点を示します。この変更点の1つ1つにKMCのロック愛好家達の英知が刻み込まれています。
 ルールの修正は今でも続いています。この本に書かれているルールも、この本が編纂された時点でのルールをまとめたものに過ぎません。ですから、もしルールの中で「これはこうした方がいいんじゃないか」という点があれば、それはその時のプレイヤー同士で新たに決めてプレイして行くべきです。きっと、ゲームが一段と面白くなることでしょう。

A.2 ルール変更の例

A.2.1 新キャラクターの例

 KMCのようにゲームバランス重視でプレイされている場合、 これは簡単なようで難しいルール変更です。過去にも何回か試されましたが、今のところ“生き残って”いるのは「ライザ」だけのようです。

ライザ

Good、独身女性、変身、6−35−6−6、改心チェック可能
現在のところ実際にキャラクターとして採用されている唯一のKMCオリジナルキャラ。要するに4人目のロックである。オリジナルゲームに存在したキャラクター「テオ(Good, 6−30−5−6)」をやめ、その代わりとして採用されている。ESPパワーの微妙な設定、耐久力6という打たれ強さ、女性であることによるトラップ耐性の違いがゲーム全体の奥行きを大きく広げた。なお、シルエットはそのまま「テオ」のものが使われており、「女性のロック」として扱われている。このシルエットは「しめきり」「山羊牧場」「化粧室」「スカイホーク・ダンディ」の各トラップに引っかかることもあって、総合的に最も危険なシルエットであると言える。出典:19巻「永遠の旅人」でニセのロックとして登場;20巻「プリムラ」ではロックがライザに化けて登場。SG企画5「ライザ」

プリムラ

Special、独身女性、0−0−5−7、Lv5ジャマー&Pスーツ、亜空間フィールド、ビームキャノン、エスパーがいなければ勝利

E/Gという案もあり。出典:20巻「プリムラ」

レティシア

Good、独身女性、釈放、0−0−2−2、戦闘時のみテオ(6−30−5−6)が代わる
ファンの要望が強い? (用語集参照。) 出典:16、17巻「流浪」

オト

Good、独身男性、釈放、0−0−4−6、マインドハープ(「歌います」を宣言すれば幻覚Lv6が無制限に使える)
ゲームが長引く? 出典:37巻「神童」

リュート

E/G、独身男性、4−25−5−5、電子使い(イニシアチブ前にチェックして成功すると、相手の船、ニケ、亜空間フィールド等をそのラウンド中コントロールできる)
パワー消費など、細部は詰める必要あり。 出典:21巻「魔術師の鏡」
他にも色々考えられます。他の例では、100人以上のキャラでプレイしている方々もおられるそうです。

A.2.2 新カードの例

KMCで実際に採用されているのは「ワイルドカード」だけです。

ワイルドカード(コンバットカード、惑星カード)

他のカードの代用として使用できる。一度種類を決めると途中で変更は不可。

ゲート(惑星カード)

戦闘中に、指定した相手をランダムテレポートさせて追い払う。

リング(惑星カード)

鏡を破壊。コンバットカードにして、防御不可の攻撃という案も。

ウーノット(惑星カード)

特殊攻撃でLv7の剣が上から来る、使い捨て?

ジェノサイド(惑星カード)

N弾が上から振って来て、防御カード(Lv1以上)が出せないと 死ぬ。

ドラム(秘密基地カード)

戦闘発生。毎ラウンドLv5の攻撃が振ってくる。

A.2.3 新ルール

これはかなり多い。実際に採用されているルールについても、抜粋にとどめる。

採用されている例:

未採用案、別の遊び方など:


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